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丹波立杭焼 [建築&アート情報]

長いこと100圴と変わらぬような器で食事をしていましたが、先日、信楽の文五郎窯で買った器が思いの他、重宝しており、普段と同じ食事が1.2倍程美味しく感じさせてくれたので、今回は大阪から行けるもう一つの焼物の産地、篠山市に行ってきました。
日本六古窯の一つでもある丹波焼は800年の歴史を持ち、山と山囲われた渓谷のように細い盆地に60軒の窯元が点在しています。そんな篠山市今田町の中心にあるのが丹波伝統工芸公園“立杭陶の郷”。ここでは陶芸教室や産業会館と55軒の窯元が集まった窯元横丁があり、殆どの器をここで買うことができる器好きにはたまらない施設です。
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55軒一通り見ると自分の器の好みも何となくわかってくるもの。
今回は昇陽窯で何にでも合いそうなシンプルな小皿を5皿と雅峰窯でボーダー柄の茶碗をチョイスしました。
昇陽窯
雅峰窯
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今回のメインはバーナードリーチや柳宗悦とも親交が深かった丹窓窯。
ここは実際に窯元を訪れ、大皿を購入。
どれもお手頃な値段で気に入った物を購入することができました/
丹窓窯
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文五郎窯《信楽》 [建築&アート情報]

先日、ミホミュージアムの帰りに信楽の文五郎窯を訪れました。写真はその一角にある築50年の倉庫を改装したギャラリーで、UN VOICE設計の文五郎倉庫です。反復した入口と横長で素朴な外観が深い緑と凄く調和した綺麗なプロポーションをもつ建物です。
写真家の杉本博司によるとプロポーションとは場に宿る比率であり、比率とは場のたたずまいのこと。
“場をわきまえた、たたずまい” 人にも建築にも共通しそうな概念です。
適切な比率の凛とした建築を引きのある土地でつくりたい、そんな欲求にかられました。
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色々悩んだ結果、食卓が楽しくなり、外食がなくなるとの皮算用で、大皿を購入。
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文五郎倉庫とは対照的に贅の限りをつくしたMIHO MUSEUM。ここにも凛とした佇まいがあります。
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松籟亭《平田雅哉》@呉 [建築&アート情報]

GWを使って呉市に帰省してきました。
呉市は瀬戸内特有の山々で囲まれたすり鉢状の港町に造船業、鉄鋼業等の第2次産業が残る珍しい地域で、IHIや日立、日新製鋼の他、海上自衛隊、海上保安庁の関連施設も多くあり、職住が一体となった魅力的な風景をもつ街です。
食文化も特有で、昔からある昭和な洋食屋や食堂が数多く残り、最近では呉冷麺、呉うどん等地元特有の麺文化も取り上げられており、町中至る所で行列を見かけます。
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市町村合併で行政区が巨大化した呉市。同じ市内でも車で30分程で重工業地域とは正反対の風光明媚な島群に行く事ができます。今回の目的地はそんな島々の一番点前にある下蒲刈。そこには昭和の名工、平田雅哉が手掛けた松籟亭が枚方から移築されています。ご無理を言って内部を見学させてもらいました。
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常時使われているわけではないので外観内観とも少し草臥れた印象ですが、中心に広間、水屋、小間を配置し、ぐるりと廻れるプランはさすがに秀逸。三方明け放つことができる広間や材料の使い方、部材の繊細さ等、初期の作品なのに流石といった感じでした。
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広間横の広縁。雨戸を全て開け放ったら凄いことになると思います。
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広間の廻りは縁がぐるりと廻っています。
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そのまま広縁から小間に入ることができ、小間から水屋、水屋から玄関まで連続して広間を中心に回遊することができます。初の平田雅哉建築でしたが大変勉強になりました。
平田雅哉が手掛けた芦原温泉のつるやや城崎温泉の西村屋、新かめや等も勉強という名のもと泊りに行ってみたいものです。
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飛魚出汁の自販機で有名なうどん屋だし道楽。大阪にも4台あるそうです。
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呉細うどん。炙った飛魚の香りがたまりませんでした。


増田友也《鳴門市庁舎、鳴門市文化会館》 [建築&アート情報]

阿南のリノベーションの打合せに徳島に行ってきました。
阪神高速の渋滞を避ける為に早朝に出発したので、時間埋めに鳴門市へ寄りました。
鳴門市は今年生誕100年の増田友也の建築が多く残る場所です。東の丹下、西の増田といわれる程の巨匠ながら、その名前は建築を学ぶ学生にもあまり浸透していません。私も実際に見るのは初めてです。
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まずは鳴門市庁舎。3層のリニアなボリュームは他の役所にはないこじんまりした美しいフォルムをつくり出しています。そこに接続される巨大なL型のペデ。1階ではローターリーの車寄せとして場をつくり出しています。
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どちらもファサードと行った感じですがこっちメインの入口かと。。サッシ割りがヨーロッパのアパートのようで綺麗でした。
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続いて川沿いの好立地に建つ鳴門文化会館。これは圧巻でした。観光資源が殆どない徳島においてはこういう近代の名建築が今後の集客に大いに役立つと思います。このまましっかり残せば文化財になる気もします。建築に興味が無い人でも心奪われる空間ですので、新たな大人の観光ルートに是非!
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荒々しいコンクリートの表現は近代特有で、丹下健三や坂倉準三の市庁舎群と同じように見えますが、実際は繊細で女性的な美しさを持つ建築でした。
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教会のような神秘的な空間。心震える美しさです。
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巨匠といえども影響は受けます。
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ラーメンだけではありません。
工務店お勧めの阿南市のお魚食堂[弘伸丸]のお刺身定食800円也。
相席で落着きませんが、美味しかったです。


旧西尾家住宅《吹田》 [建築&アート情報]

5年ぶりに吹田市にある重文の旧西尾家住宅へ行ってきました。同じ建築でも年を重ねると見え方が変ってきます。
この日はひな祭りのイベントが母屋で行われていたので、反対に広大な庭園は誰もおらず独占することができました。まずは藪内家燕庵の写し積翠庵から。茅葺きの燕庵とは似つかない銅板葺きの近代数寄的外観ですが、2畳台目の雲脚の写しまでついて間取りは全く同じです。
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古田織部の代表作である燕庵は相伴席付きの三畳台目。へうげた中柱に多くの下地窓が特徴の遊びのきいた茶室です。色々な種類の茶室がある中でも亭主の点前が一番綺麗にみえるお茶室な気がします。
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絵になる茶室です。
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武田五一設計の離れ。完成された茶室の後にみる折衷様式は少し虚しさを感じます。
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母屋
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配電盤。大きさもさることながらメカならではの無骨なデザインに感動です。この時代はプラスチックがないので配電盤ですら綺麗にみえます。
茶室の他にも牧野富太郎の温室跡があったりと見所満載でです。ボランティアのガイドさん付きで入場料も無料なのでお勧めです。

大人の遠足in京都《昼の部、能鑑賞》 [建築&アート情報]

定期的にやるやると言いつつ、のびのびになっていた“大人の遠足”、家族の無言の反対を押し切り週末に決行して参りました。いつもは建築巡りがメインですが、今回のメインイベントは初の能舞台です。世阿弥生誕から650年強と長い歴史を持つ能楽は茶道同様、日本文化の根源を司る総合芸術です。高貴であり、難解ではありますが、とりあえず考えずに感じることを胸にどきどきの初鑑賞です。
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と、その前に長い公演時間に堪えるだけの栄養をということで第一旭本店で朝食です〜
何と朝5時半〜午前2時までと脅威の営業時間。10時前に到着でしたが待ち時間がでていました。
演目のあらすじに目を通しながら瞬時に完食。流石本店、でらウマです。
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今回の鑑賞場所は岡崎にある京都観世会館で、演目は箙(えびら)二人静、山姥と狂言の梟山伏です。年齢層は殆ど60,70代越えの品の良いおじい、おばあ様方なので我々が若造に見えます。公演時間ギリギリに行ったので見所(席)は中正面の最後列に。。とはいえ全体的には然程大きくないので程良い距離感で後ろを気にせず見る事ができました。角柱が少し邪魔でしたが。
優雅なシテの動きをみていると能の世界は日常と時間の捉え方が全く違うことがわかります。1/4倍スローが故に所作の一つ一つが美しく見え、微細な抑揚や動きを感じることができ神秘体験に近いトリップしたような感覚になります。決して劇的ではなく、淡々と進む時間は分かり易いロックやポップと違い、徐々に心地よくなるエレクトロニカや現代音楽のよう。あらすじだけでなく現代語訳がないと中々分かりずらい部分もありますが、舞と謡と囃子のスローでミニマルなコラボに徐々に心地よくなることができました。そして前からも隣からも安らかな寝息が。。
今回は能楽堂だったので照明が少し明るかったですが、昔のように時代劇にでてくるような篝火の下で見ればより幽玄な雰囲気がでてくる気がします。
次回、家族の許可がおりれば季節の良い時に屋外で見てみたいと思います。
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岡崎ということで、久しぶりに山縣有朋の別邸無鄰菴へ。
40までにモダンな数寄屋をつくってみたいと改めて思いました。
大阪に戻り、疲れた体に鞭打って大人の遠足夜の部へ。。長い長い夜に突入です。


神戸花鳥園 [建築&アート情報]

神戸ポートアイランドの最奥にあり、昨年11月に民事再生法の適用を申請した神戸花鳥園に行ってきました。
入園料が1500円とまあまあなお値段なので長らく敬遠していましたが勇気を出し入園。
極寒の外と違い光が溢れホカホカな内部はまるでパラダイス!
鳥が放し飼いにされている中庭を中心にぐるりとガラス温室がまわるシンプルなプランですが、ロングスパンの総ガラス張りの空間はまるで近代の巨大な駅舎のようで軽やかでかつダイナミック。
この巨大な光溢れる空間にそれぞれ植物で異なったイメージ付けがされており、ぐるりと回遊するだけで非日常的で開放的な気分を味わうことができます。久しぶりに胸キュンとなる空間体験ができました。
子供から大人まで楽しめる心洗われるガラス空間。特に寒い冬にお勧めです。
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入口すぐのロビーとレストランが入った空間。常設ですが、質の良いインスタレーションのよう。
阪急梅田駅も屋上の駐車場をやめてこんな感じにできたら。。。
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中庭に面した最高の広縁、回廊。こんな家欲しいです。
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古代ローマ人が歩いてそうな空間。圧巻です。
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こんなリビング良いかも。
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昔計画した温室用ガラスを利用した家。内部は全て家具工事で完成できます。
いつか実現できたらと思います。
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MVRDV設計のガラス温室を利用した医療施設。

日吉ダム [建築&アート情報]

京都府南丹市にある日吉ダムに行ってきました。京都縦貫道が通ったことで大阪からも1時間かかからない位で行くことができます。
日吉ダムは昨年の台風18号で甚大な被害があった桂川の上流に位置し、1997年に竣工した重力式コンクリートダムです。高さは67.4m、長さは138.2mで、建築にはないこのスケール感と重厚感は圧倒的で、近くで見上げるとコンクリートの厚みやそこにかかる力がひしひし伝わってきます。
日吉町はこのダムを利用して地域振興を行うことを早くから決断し、周辺の整備を行ってきました。ダムの足元に檀紀彦設計の道の駅や温泉施設の入ったスプリングスひよしを建設。ダム周辺は芝生を植え公園も整備されており、ダムの犠牲になった地元とダム管理者がタッグを組んで町おこしに努め成功させた珍しい例です。このポジティブなダムの捉え方、活用の仕方が共感できます。この取り組みにより年間87万人の利用者があるとか。。
冬の極寒の雨の日に行ったせいで活気ある所を見る事ができませんでしたが、1人で誰もいないダムを散策すると日常からの距離を感じることができ、少しだけ心が研ぎ澄まされたような感覚を得ることができました。
人が多い季節にも利用してみたいと思います。
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スプリング日吉。雨の日の午前中ということで人の入りは程々でしたが、大自然と土木建造物がつくりだす風景をみるだけでも価値ありです。

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京都迎賓館 [建築&アート情報]

京都迎賓館一般参観の申し込みに当たったので平日なのに意気揚々京都に行ってきました。因に倍率は2倍をきる位で竣工当時は28倍だったそうです。
迎賓館は京都御苑内の京都御所の東側、仙洞御所の北側に位置し、敷地面積20,140㎡、述べ床面積15,624㎡の巨大な施設です。設計は日建設計、施工は大林、竹中、鹿島のJVで総工費は200億円。工事期間10年を超える平安建都1200年を記念した巨大な国家プロジェクトです。
さて実際に見学してみると写真ではわかない雰囲気が色々伝わってきます。全体的に良い材料を使い、伝統技術の粋を集めた純和風建築ですが、構造がRCなのでバブルの頃に建てられた古い高級旅館の広間にダブってしまいます。国家プロジェクトの割に建築的な革新性は乏しく、迎賓館なのに今の時代の日本もあまり表現されていません。とはいえ誰もが思い描けそうな分かり易い和風感なので外国人からは喜ばれそうな建物になっています。見学ルートとは異なり実際に座わりながら中庭の池を見たりしたらまた異なった感想になるのかもしれませんが。。
この規模の国家プロジェクトは中々巡りあうことができません。やりたくてもやれない建築家ばかりです。こういう規模だからこそ形だけを継承する和風建築ではなく世界に誇る日本のデザイン力を見せつけることができる建物をが必要だと強く感じました。次はオリンピックにあわせてつくられる新国立競技場に期待したいと思います。
今の時代の和の表現というものを凄く考えさせられる建築でした。
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中庭全面が池なのは圧巻。これだけでも見学の価値があります。尚、中庭の写真撮影は禁止なので船着き場からパシャリ。
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迎賓館の後はヴォーリーズの建物内にある中華料理店『東華菜館』へ。TOFU事務所のエレベーターもかなりの年季ものですが、こちらのは日本最古のエレベーターだそうです
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餃子。かなりの大きさです。お昼なのに金色の飲み物が。。。ノンアルかと
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神奈川県立近代美術館+横須賀美術館 [建築&アート情報]

神奈川の現場の帰りに美術館巡りをしてきました。一つ目は神奈川県立近代美術館。坂倉準三設計で是非見てみたかった美術館です。正直、年月がたち仕上げの劣化による古さの印象が強かったですが、中庭を囲う回遊式の空間の構成などはとても興味深いものでした。130831b.jpg 

特に開放された中庭と軒下の池に面したテラスの部分。このような半屋外空間は師のコルビジェの建築に類似する作り方が見て取れました。とても気持ちよくここを見るだけでも入館の価値があると思います。130831a.jpg 

続いて、山本理顕氏設計の横須賀美術館。横須賀の山と海に挟まれたとても環境豊かな敷地にある真っ白の美術館。あまり予備知識なしでの見学でしたが、これもとてもおもしろい構成になっていました。内部は撮影できる場所が限られていたのであまり写真がとれませんでしたが、地下に埋められた展示室にガラスで囲われた外壁や屋根から柔らかい自然光が入り、心地の良い展示空間になっていました。

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丸く開けられた開口からは雲の動きや、カフェにいる人が絵のようにはまり、開口部の作り方にとても感心しました。勉強になります。次はどこの美術館にいこうかなと。130831d.jpg 


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